スキャンツールは当てにならん!!!!
整備工場さんからの依頼で、ジャガーのエンジン不調の診断です。
整備工場さんでスキャンツールにより6番シリンダーの失火を確認されイグニッションコイルを新品に交換したが、また6番が失火とスキャンツールに表示され6番シリンダーと8番シリンダーを交換しても6番シリンダーが失火となり点火ではなくインジェクターの詰まりが考えられるのでLiqui Moly Jet Cleanで清掃して欲しいとの依頼。
スキャンツールに頼るとこう言うことになるのは百も承知です。トラブルシューティングは
全てを疑うところから始まるとの教育がされているので、先ずはスキャンツールで読み取ると確かに6番の失火が入力されています。
ここでイグニッションコイルアナライザーが便利です。本当に点火していないのか確認してみると、はっきり波形を確認でき、4番が点火していない????
雲行きが怪しくなってきましたね。
次は4番のコネクターを外し、意図的に失火状態を作り、読み取ると、、、
なんと6番シリンダーじゃないですか。
おかしいですね。改めて、エンジンについて調べてみると、
このモデルのエンジンからシリンダーの数え方が変わっていました。
こちらが実際のシリンダーナンバー。
そして今までのシリンダーナンバー。
これらのことから、スキャンツールのプログラムエラーかECUエラーコードのミスが考えられます。
輸入車の整備はよくある話です。
いや~!トラブルシューティングは楽しいですね!
s.j.
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